食物アレルギー:アレルギーの基礎知識
牛乳アレルギー
食物アレルギーには、牛乳を飲むことで人体にアレルギー症状が現れる牛乳アレルギーというものがあります。卵アレルギーについで多いのが牛乳アレルギーであり、厚生労働省により「特定原材料」として表示義務付けされている5品目のうちの1つです。牛乳に含まれる20種類以上のタンパク質の中で、アレルギー反応を誘起しやすいのは、カゼインやβラクトグロブリンなどです。
牛乳アレルギーの症状としては、下痢、嘔吐などの消化器系症状のほか、アトピー性皮膚炎、喘鳴、ときにはアナフィラキシーショックという重篤な症状まで引き起こします。牛乳アレルギーは一般に乳幼児期に発症します。生まれて間もない赤ちゃんに牛乳、または牛乳を原料とした人工乳を与えると、消化能力と免疫機能の未発達が原因で、体内で牛乳たん白質に対する抗体ができ、牛乳アレルギーを起こしやすい状態をつくります。
しかし、成長と共に消化能力や免疫機能が発達していき、乳児期の牛乳アレルギーは、2~3歳頃までにはたいてい治り、学童期には少なく、成人では稀になります。因みに牛乳を飲んで下痢をする成人の場合は大部分が牛乳アレルギーではなく、乳糖不耐といわれるものです。まれに腹部不快感や下痢、腹痛などの症状が表れることがありますが、これはたくさんの牛乳を一気に飲むことが原因で牛乳アレルギーではありません。
Sponsored Links »
方法は成人の喫煙から子供を防ぐことができます
卵アレルギー
食物アレルギーには、卵を食べることで人体にアレルギー症状が現れる卵アレルギーというものがあります。卵は食物アレルギーの原因となる頻度が最も高い食品であり、厚生労働省により「特定原材料」として表示義務付けされている5品目のうちの1つです。卵アレルギーのほとんどは卵白に含まれるタンパク質により引き起こされ、卵黄は比較的アレルギーを起こしにくいです。
食べられる食品を増やす方法として、加熱するとアレルゲン活性が多少軽減される為、加熱の程度と卵の量により調整可能です。卵白に含まれるタンパク質の主要アレルゲンはアトピー性皮膚炎等を引き起こす「オボアルブミン」です。子供の頃は消化器官が弱い為、卵アレルギーは子供の頃に多く見られます。ある程度年齢を重ねると消化器官が強くなり自然に治ってしまうことも多いです。
アレルゲンへのアレルギーの強さと本人の抵抗力とで、食べてから発症、消失するまでの時間、症状などはかなり個人差があります。卵アレルギーの症状は、アトピー性皮膚炎、じんましん、下痢、嘔吐、気管支喘息などのほか、基本的に重篤な症状を示す傾向があり、卵アレルギーの度合いが非常に強い場合、食べて数分で呼吸困難やじんましんなどのアナフィラキシーショックを起こす場合もあります。軽ければ、半日~数日後に湿疹が出て自然に治癒するケースもあります。
血圧の仕事はどのようにしますか?
チョコレートアレルギー
食物アレルギーには、お菓子の一つ「チョコレート」(カカオ)を食べることで人体にアレルギー症状が現れるチョコレートアレルギーというものがあります。カカオがチョコレートの原材料であることから、カカオアレルギー、カカオマスアレルギーとも呼ばれています。
血管性浮腫(細い血管から血液が漏れ出て腫れ上がる)を起こす物質、チラミンというものがチョコレートやその他のカカオを主な原料にしている食品に含まれており、これが主アレルゲンといわれています。このチラミンによって血管の収縮が引き起こされ、効果が切れると反作用として急激に血管の拡張が起こります。この作用により起こるチョコレートアレルギーの症状としては、粘膜が腫れたり、じんましんが起きたり、頭痛が起きたりなどです。また食べ過ぎることで、鼻の粘膜が腫れて鼻血を出し、腸の粘膜が腫れて腹痛や嘔吐、下痢を起こし、アナフィラキシー・ショックを起こすこともあります。死亡例も報告されています。
また、カカオにはニッケルが含まれており、金属アレルギーのある人がチョコレートを摂取することでニッケルに対し、しっしんなどのアレルギー症状を発症することもあります。今までチョコレートを食べてアレルギー症状を起こさなかった人でも、突然チョコレートアレルギー症状が現れることもあります。2月14日のバレンタインデー後にいつもより多くのチョコレートを食べ、突如チョコレートアレルギーが発症しチョコレートアレルギー患者が病院に診察を受けに来ることから、そのことをバレンタインデー症候群と言っています。
音声疾患を下げることはできません
食肉アレルギー
食物アレルギーには牛肉、豚肉、鶏肉などの肉類を食べて人体にアレルギー症状が現れる例があり、表示が勧められている20品目に牛肉、豚肉、鶏肉は含まれています。食物アレルギーの中での食肉アレルギーの発症率は低いのですが、多い順に牛肉、鶏肉、豚肉となっており、羊肉、兎肉、七面鳥肉はアレルギー性が低いといわれています。
血液検査や皮膚テストで陽性が出た場合でも、実際に症状がでる場合は少ないそうです。加熱によって抗原性が低下します。食肉アレルギーではアトピー性皮膚炎となる場合がほとんどで、症状としては湿疹の悪化が多いです。因みに牛乳アレルギー患者が牛肉でアレルギーを、また鶏卵アレルギー患者が鶏肉でアレルギーを発症するとは限りません。
ハム、ソーセージなどの食肉加工品に対するアレルギー発症は、食肉アレルギーではなく、つなぎとして使用される牛乳および鶏卵がアレルゲンであることがあります。また動物の成長促進剤として利用されているストレプトマイシンなどの抗生物質が肉の中に残ってアレルゲンとなることがあり、産地や生産者を変えるだけで食べられるケースもあるそうです。
ゼラチンアレルギー
食物アレルギーには、発症例は非常にまれですがグミキャンディー、ババロア、マシュマロ、アイスクリームなどを食べることでそれらに含まれるゼラチンによって人体にアレルギー発症するゼラチンアレルギーというものがあります。ゼラチンは上記加工食品だけでなく、牛肉、豚肉などの肉にも豊富に含まれ、また食品以外にも医薬品、化粧品に使われることがあり、アレルゲン性が低いと信じられてきたこともあり様々な分野で伝統的に広く用いられています。
しかし近年、ゼラチンを含むワクチン接種により、アナフィラキシーショックなどのアレルギーの症例が発生し始めました。麻疹、風疹、おたふくかぜ、水痘、日本脳炎などの予防接種のワクチンには安定剤としてゼラチンを含まれていました。その為、厚生省はゼラチンアレルギー対策として、多くのワクチンからゼラチンを除く措置を行いました。
経口摂取によるゼラチンアレルギーの症状は、口周囲のかゆみ、唇の腫れ、発赤、じんましん、アトピー性皮膚炎から、まれに呼吸困難、チアノ-ゼなどのアナフィラキシーショックまであります。ゼラチンを含む食品を経口したことによりゼラチンアレルギーを発症した人は、ゼラチンを含む予防接種は避け、ゼラチンなしのワクチンを接種したほうがよいでしょう。
米アレルギー
食物アレルギーには、米、おもちや米の煎餅を食べることで人体にアレルギー症状が現れる米アレルギーというものがあります。幼児を中心に発症例が報告されています。米アレルギーの主要アレルゲンは米グロブリンと米アルブミンのタンパク質です。米アレルギーの症状はアトピー性皮膚炎や喘息などです。
米が食べられない人は、パンやうどんなどの小麦を使った食品、もしくは粟・きび、ライ麦等の穀物を
米の代替食品とする方法が考えられます。米を含む注意すべき食品としては、ビーフンや玄米茶、みりん、清酒といったもち米加工品、玄米、上新粉や白玉粉などがあります。
きのこアレルギー
食物アレルギーには、きのこを摂取することで人体にアレルギー症状が現れるきのこアレルギーというものがあります。マツタケ、マイタケ、しめじなどでの発症が報告されています。マツタケは、厚生労働省により「特定原材料に準ずるもの」として加工食品に含まれている場合に表示を推奨されている18品目の中に含まれています。
症状は吐き気、腹痛、じんましんから、重いものだと呼吸困難、アナフィラキシーショックまで引き起こします。きのこにもタンパク質が有りますのでアレルギー症状が出てもおかしくは無いのです。
Page: 1
0 コメント:
コメントを投稿