学んで治そう−北海道新聞[医療]
Q.11歳の孫娘は大きく開脚すると右脚付け根に痛みを訴えます。医師によると股関節に接する大腿(だいたい)骨の端の球状骨の部分が小さく、その結果、左脚に比べて右脚は2センチほど短いとのことです。現在は上靴に中敷きの装具を入れています。就学前からスポーツも積極的に取り組み、元気に通学しています。改善の余地はありますか。また、骨の成長を促すアドバイスもあれば教えてください。
<回答> 名越智さん 札医大病院整形外科(札幌市中央区)
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脚の付け根は股関節と呼ばれ、太ももの骨の付け根(大腿骨頭)が骨盤のくぼみにはまり込む構造をしています。相談では、大腿骨頭が小さく脚が2センチほど短いことから大腿骨頭骨の成長障害が関係していると思われ、ペルテス病の可能性があります。この病気は活発な5〜8歳の子に多く、1万人に1人くらいの頻度です。お孫さんは運動能力がかなり高く、活発であったと思われます。
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ペルテス病は、大腿骨頭の端の部分の骨が壊死(えし)する疾患ですが、骨は必ず再生します。脚が2センチほど短縮していることを考えると、すでに骨頭の壊死が生じてから数年経過し、壊死部分が治っているかもしれません。しかし、正確な診断にはエックス線像や磁気共鳴画像装置(MRI)などの画像が必要です。
骨の成長を考えると、11歳のお孫さんは成長期のため、骨の形成に必要なカルシウム、ビタミンを多く含む栄養バランスの取れた食事を心掛けることが重要です。
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現時点では、日常生活に支障ないことから手術などの積極的な治療は必要ないと思われ、靴の中敷きで脚長を補正することでよいと思われます。2センチの脚の短縮は、腰の動きが歩行姿勢を整える働きをしますので日常生活には困らないと思われます。ただ、青壮年期になると股関節に変形を生じることがあるので、定期的に整形外科の股関節専門医を受診することをお勧めします。
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